新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛要請で収入減などに苦しむ一人親家庭を対象に、テイクアウトの昼食を無料で提供する取組を市内飲食店5店舗が開始した。5月10日には、区内の串焼き居酒屋・楽匠(山崎匠オーナー)=鶴見中央=が特別メニューを提供した。
取組は、横浜ハッピーテイクアウトプロジェクトと題して企画された。各店舗が20食限定で一人親家庭に独自メニューを無料で提供。予約を事前に受け付け、決まった時間に店舗で渡す。
楽匠は、外食を控える動きがでてきた3月頃からテイクアウトを開始。緊急事態宣言後は、時短で営業するも客足は伸びず、4月中旬から居酒屋は休業し、テイクアウトのみで営業していた。
苦しい現状に悩む中、企画を発起した洋食店「KUBOTA食堂」=神奈川区=から話を聞き、「顧客への恩返しの気持ちで、より厳しい状況にある人たちを支援したい」という趣旨に賛同し、実施に至った。
子ども喜ぶメニュー
提供されたのは、そぼろ丼にから揚げをのせた特別メニュー。「嫌いな子が少ないかなと思って」と山崎さん。当日は、6組が訪れた。来店した親などは、「こういった取り組みがあると助かる。ありがとう」と喜んだ様子だった。
山崎さんは、「大きなことはできないけれど、何か力になれればと思った。喜んでもらえて嬉しかったし、必要性を感じた」と話し、「今後も可能な範囲で実施していければ」とした。
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