コロナとともに生きる「withコロナ」の時代。子育て支援施設でもこれまでの形態を変えながら、運営方法を手探りする日々が続いている。
1日40組も
鶴見区地域子育て支援拠点であるわっくんひろば=豊岡町=は、未就学児とその保護者を対象に子どもと遊び、情報を得て、相談などもできる施設。区から委託を受け、社会福祉法人青い鳥が運営する。無料で利用でき、これまでは事前予約不要。一日約40組、80人もの親子が訪れていた。
コロナウイルス感染拡大防止のため、3月初旬から閉所。しかし、機能が完全に止まったわけではなく、専任スタッフによる子育ての相談や、所内に事務所があり、登録制で子どもを預けたり預かったりできる横浜子育てサポートシステムは継続してきた。
預かりや相談の件数に大きな変動はなかったが、コロナ禍で相談できる場が少なくなったことによる不安の声も聞かれたという。
変わる運営
緊急事態宣言が解除され、6月2日に再開。しかし、その運営はがらっと変わった。
密を避けるため、事前予約制にし、利用も曜日ごとに年齢で分け、人数を制限。一日一回、2時間の利用を基本とし、利用時も周囲との間隔を開けるように呼び掛けた。
来所時には、検温、体調チェックシートの記入、手洗い、マスクなどを徹底。一日二回、おもちゃや棚、床などの消毒の時間を設けた。
富樫あかね施設長は、「多忙な子育て中の親たちには、時間に縛られず自由に、気軽に来られることが一番の良さだったはず。制限を設けることは残念だが仕方ない」と悔しさをにじませる。
SNSを開設
再開にあわせて、SNSのTwitterを開設した。施設の空き情報を逐一発信することで、利用者がわざわざ電話をかけなくても情報を得られるようにした。
5カ月の乳児を連れて来所した女性は、「コロナ禍で人と会えず、子育て仲間もできずに困っていたが、その分、SNSなどで情報を得るようになった」とネット上の情報の有用性を語る。
これまで頻繁に行われてきた読み聞かせなどのイベントは開催できないが、専門家による相談会は再開している。「できる範囲で多くの人に利用してもらうため考えている。親子にとって楽しい場所でありたい」と施設長。工夫しながら親子のためを模索する。
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