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昼間に蛍観賞会  矢向小 工夫し、児童に”光”

教育

掲載号:2020年6月25日号

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夜間に明るい光で照らした水槽(上)と光る蛍
夜間に明るい光で照らした水槽(上)と光る蛍

 矢向小学校(工藤雅彦校長/児童数951人)で6月3日と4日、児童が登校している昼間に蛍の観賞会が行われた。新型コロナウイルスの影響で夜間の観賞会が実施できない中、教諭らと地域住民が協力。室内で育て蛍を昼夜逆転させることで、光を届けた。

 矢向小学校の蛍の観賞会は毎年6月、地域住民を招き、校庭の池などで夜間に開催。近隣在住の市川保夫さんが自宅で飼っていた蛍の提供や環境指導などで協力し、1999年から実施されてきた。現在は委員会を中心に学校と市川さんが一緒に育てている。

 20年間続いてきた観賞会だが、今年はコロナウイルスの影響で中止に。例年、地域住民など2千人以上が集まり、密になってしまうためだ。

 工藤校長がなんとか児童にだけでも蛍を見せられないかと教諭らと議論を重ねていたところ、市川さんが蛍を昼夜逆転させて昼間に観賞することを提案した。

夜間にライト

 休校中の4月下旬、学校で教諭らが土の入った水槽を準備。市川さんが卵から育て、大型幼虫になった蛍を放流し、一カ月ほどで成虫になった。

 蛍は、一つの水槽に200匹で計千匹。午前7時半から午後4時半までは暗い部屋で飼育。午後4時半から明け方までは理科の授業で使っていたタイマー付きのライトで水槽を明るく照らし、昼夜逆転させた。蛍は2日ほどで順応し、昼に明るく輝くようになった。

 市川さんは、数年前、夜間は塾などで忙しい子どもたちのために、自宅で育てた蛍を昼夜逆転させた経験があった。「これまで蛍が少ない年などはあったが中止は初めて。なんとかできないかと思った」と話す。

蛍で明るく

 「子どもたちにプレゼントになった」。5年生担任の羽田野雄一教諭は笑顔を見せた。約3カ月休んでいた児童らは登校初日、いつもより元気がなかった。蛍が見られることを伝えると曇っていた表情は明るくなった。

 当日は学年ごとに分かれて観察。これまでの観賞会は自由参加のため、初めて蛍を見た児童もいた。「懐中電灯とは違い、生きている光だった」「コロナで大変だけど、蛍で癒された」「今年は見られないと思っていたので嬉しかった」など感動した様子だった。

 工藤校長は「育成には大変な労力がいる。苦労を無駄にしたくなかった。1年生には初めての、6年生には最後の蛍。見せてあげたかった」と安堵の表情。市川さんは「喜んでもらえることが何より」とした。

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