鶴見区民祭りの一つで、10月に開催予定だった「つるみ臨海フェスティバル」が、新型コロナウイルスの影響を受け、中止となることが決まった。区内大規模イベントが次々と中止となる中、開催を模索してきたが、実行委員会は「未知のものに対する怖さ、対策が難しかった」と断念。これにより、今年度三大区民祭りのすべてが行われないことになった。
臨海フェスは、鶴見の臨海部に触れるイベントとして、毎年10月に入船公園を会場に行われるイベント。会場周辺の潮田東部、西部、中央、生麦第一、潮見橋、小野町の6連合会が主催となり、5月の三ツ池フェス、8月のサマーフェスと並び、三大区民祭りの一つとなっている。
今年度の区民祭りは、コロナの影響で三ツ池フェスが中止。サマーフェスはもともと、東京五輪で警備体制が確保できないことから昨年から休止が決まっており、観客増加の懸念から来年以降も白紙の状態となっている。
「最後の砦」模索も叶わず
例年、臨海では、開催に向け5月から出店者募集、6月から協賛金を募る作業を開始してきた。だが、今年は新型コロナの感染拡大防止や緊急事態宣言を受け、4月は書面のみ、5月は規模を縮小して実行委員会を開くのがやっとの状況だったという。
潮田西部地区自治連合会の会長で、今年度の実行委員長を務める中村壽晴さんは「最後の砦という気持ちだった。鶴見全体のためにも何とか、と思ったが」と心情を言いもらす。実行委員会では、いわゆる三密を回避する策や規模縮小、手作りなど、さまざまな意見が上がったものの、中止が決定された。
「対策しながら新たな方法が探しきれなかった」と中村委員長。「来場者や協賛企業など、自分たちだけでは済まない問題。やはり、楽しさと安全はセットでなくては」と理解を求めた。
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