馬場在住の青木淑子さんがこのほど、長年にわたり読書を通じた子どもの育成支援を行ってきたとして、社会奉仕団体の一つ、横浜キワニスクラブ(平田克男会長)=中区尾上町=からキワニス社会公益賞を贈られた。
賞は、同クラブが社会公益のために献身的に活動してきた人や団体を表彰するもの。今回、夫妻で50年にわたり読書体験を通じた活動を継続してきた功績をたたえ、青木さんが選出された。
巡回システム構築
青木さんは、小学校教諭だった亡き夫・純さんとともに1970年ごろから、子どもたちの家に本や書棚を置いて、所有する本を貸し出すというシステムを構築。それにより、子どもたちに本を読む楽しみを与え続けてきた。
その後、共働き家庭などの増加により、各家庭での貸し出しは継続が難しくなったものの、自宅を改装して私設図書館を設置。これまで子どもたちに読書の楽しさを伝えてきた。
花木園で紙芝居も
16年前からは、乳児期から本に触れる機会として、馬場花木園で紙芝居教室を開始。
青木さんは10年前に純さんが他界したあとも、紙芝居と絵本の読み聞かせなどを継続。長い休み中には自宅を開放し、蔵書に触れられるようにするなど本を通した子育て支援に取り組んできた。
「子どもが本を読むには、本のことも本を読む子どものこともよく知り、ぴったりの本を選んであげられる人が必要」と青木さん。「それぞれの子どもにあった本を選ぶことができる人材を育てていきたい」と今後の展望を語った。
▽キワニスクラブ…ロータリークラブやライオンズクラブと並ぶ世界的社会奉仕団体。横浜は1974年に全国8番目のクラブとして設立。
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