スポーツ施設では様々な制限がありながらも、利用者が安心して活動できるように工夫を凝らしている。
一般の人も利用できる鶴見川漕艇場=元宮=では、若者から高齢者までがボートやカヤックなどの漕艇を楽しんでいる。
緊急事態宣言中の4月、5月を休館とし、6月から営業を再開。しかし、営業は制限を余儀なくされた。
一人乗りのみ
これまで毎週のように開いてきた教室は、一回につき講師も入れると、10人以上が集まり、密になるため、中止した。
複数人で漕ぐボートは、大きいものでも人と人との間が2m以内になる。そのため、一人乗りのみの貸し出しとした。一人乗りは、転覆しても自分で回復することが必要なため、初心者などには難しい。夏場、汗をかいたり、転覆した際などにあると便利なシャワーも現在は使用できない。
スタッフは、「割合的にも高齢者の利用が多いため、対策は厳しくせざるを得ない。不便をかけてしまっている」と苦悩の表情を見せる。
密を避ける策
制限がある中でもできる限りを尽くしている。
利用の申し込み書は、屋外で記入できるように机を置いた。裏面には体調のチェックシート。受付には飛沫防止シートを設置し、館内の至る所に距離を保つための立ち位置表示シールを貼った。
更衣室は換気が悪かったため、荷物置き場に変更。50人まで収容できた会議室を男女に区切り、更衣室とした。密にならないよう、立ち位置を決め、外から見えないようにカーテンを閉めながらも、窓は開けた。
8月からはマンツーマンの教室を開催する予定。今後はフェイスシールドを着けて複数人での乗艇ができないか検討していきたいとする。
戸塚から通う60代の男性は、「一人乗りは大きい艇があると影響を受けやすいので、今はすいていて快適。車で来て、ほとんど館内に入らずに帰れるため、不安はない」と話し、スタッフは、「不自由はあるが、できることからやっていくしかない。皆さんが安心して利用できることが第一」とした。
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