鶴見区商店街連合会の会長に就任した 小高 信一さん 生麦在住 70歳
優しく、温かい、商店街の顔に
○…「最初は断っていたんですよ」。年齢的に、好きなことにかける時間を増やしたいと思っていたと、本当のところを明かす。だが、引き受けた。「誰かがやらなきゃいけない。鶴見好きだから。少しでも役に立てるなら」。30年務めた前会長の後任。「そこまで出来ないけど、一回り若いから動ける」。茶化した笑顔の目の奥に、決意がにじむ。
○…旧花月園前駅そばに、日用品雑貨店を開業した父母のもとに生まれ育った。「ずっと外で遊んでいた」。幼少の頃の遊び場は、花月園に總持寺、昆虫取りが好きだった。成人後も”外出好き”は変わらず、消防団や町会関係、PTA会長など、商店街以外のことにも汗を流してきた。
○…これまでも草野球や、50代で極真空手を習うなど、体を動かすのが趣味。中でも50年近く続いているのが、ゴルフ。週に1回はコースに行き、健康のためと、「半分くらいはカートでなく歩く」。運動好きなだけあり、飛距離は230ヤード。「腕立てふせも100回くらいできるよ」とニヤリ。ただ、会長となった今、「これまで通りには出来ないかも」と寂しげだ。
○…最大40ほどあった商店街は21まで減った。売り出しやイベントも少なくなる中、新型コロナが追い討ちをかけ、「どこも影響は大きい」と肩を落とす。「優しく、温かみがある」。昔から変わらない商店街の良さ。全てがオリジナルの個人店。便利さばかりではない良さがある。「看板一つ変えるだけで、夜明るくなる。掃除一つで雰囲気も変わる」。常に前を向き、何かを変えようという意識を大切に。コロナ禍は準備の期間。「これから鶴見全体のことを勉強して、全体を盛り上げたい」。新会長が動き始めた。
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