江ヶ崎町内会(黒川治宣会長/世帯数約3260)が9月上旬、豪華賞品のあたる抽選会を企画している。コロナウイルスの影響で恒例のサマーフェスティバルが中止になったことから、密を避けて行える町内会加入世帯への還元策として実施する。関係者らは「コロナに負けず、町が元気になれば」と話す。
江ヶ崎町のサマーフェスは、2008年に始まり、東日本大震災のあった11年以外毎年続いてきた。江ヶ崎八幡神社などを会場に、無料のカレーの振舞いや、納涼祭などを実施。昨年は2日間で5千人が訪れるほどの人気イベントだった。
今年は、密を避けるという観点から3月に中止を決定。代替策として、密状態を作らずに楽しめる抽選会を企画した。
当選商品は掃除機やホットプレート、お米など。地域活性化策として可能な限り町内のお店から調達した。はずれでもイラストが描かれた町内会特製のごみ袋がもらえる仕組みになっている。
抽選券は各地区長の力を借りながら、すでに全世帯に配布した。8月29日に町内会の地区長らが抽選し、9月初旬に当選番号が掲示板に張り出される。江ヶ崎公会堂で9月12日と13日の二日間、商品の受け渡しがある。
交流を止めない
「中止にするのは簡単。でも、本当にそれでいいのか」と黒川会長。江ヶ崎町は、マンション開発などで新住民が増加している地域。サマーフェスも、顔の見えるコミュニティづくりの一環として実施してきた。その活動を止めないために、世帯同士の交流は難しくても、町会と各世帯の交流が図れればと、役員らで頭をひねらせた。
マスクを配る案なども挙がったが、もっと楽しめるものがないか考え、抽選会の実施に至った。
黒川会長は「人口の多い町。何もしなくてはバラバラになる。本当にできないなら仕方ないが、代替案があるなら考えたい」と力を込めた。
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