豊岡地区連合会(木佐美信行会長)がこのほど、地域防災拠点となる豊岡小学校と連携し、防災備蓄庫を増設した。コロナの影響で行事の中止などが相次ぐ中で、区の地域活動推進費補助金を活用した。木佐美会長は、「いざという時のために整頓もでき、利便性が増す」と話す。
防災備蓄庫は、災害時のための保存食や必要な資機材などを保管するもの。豊岡地区の備蓄庫は豊岡小の敷地内、校舎裏に設置されている。
備蓄品は、市から供給されているクラッカー・缶入り保存パン約2千食、水缶詰約2千缶といった食料のほか、生活に必要となるトイレパックやトイレットペーパー、救護用のリヤカー、ロープやハンマーといった救助用の資機材など。それに加え独自に用意した物品もある。
校内利用も解消せず
現行の備蓄庫は2001年から使用。木佐美会長によると、備蓄が多く足の踏み場がない状態で、スペースを作りたいと感じていたという。
3年前、木佐美会長が学校の協力で校内を活用しているという他地区の事例を知り、当時の校長に打診。空きスペースを借り、物品を移動させたが、スペース不足は解消できていなかった。
感染対策品入らず
今年のコロナを受け、市が各拠点へ支給した消毒ジェルやマスクなど、感染症対策品のうち、段ボールの仕切りやベッドなどが入りきらなくなったという。
そんな中、8月に備蓄庫横の植栽が伐採されたことをきっかけに、増設の可能性が浮上。木佐美会長が成田玲子校長に依頼し、実現した。
成田校長によると、設置場所は児童や職員がほとんど通らない場所とし、「学校は避難場所になる。地域の役に立てるならば」と快諾した理由を説明する。
災害時、円滑に
増設した備蓄庫2は、幅3m、奥行き2・2m、高さ2・3m。消費期限のない備蓄品を入れる予定で、校内スペースも含め、使いやすく整理する考えだ。
木佐美会長は「拠点に全て備蓄できる利点はもちろん、余裕があることでどこに何があるかすぐにわかり、円滑に活用できる」と話した。
区によると、拠点となる校内敷地に、備蓄庫が2つあるのは区内初のケースだという。
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