コロナ禍で通常の活動が制限される中、WEBに活路を見出そうと行動に移す人たちもいる。(公社)鶴見法人会青年部会の部会長を務める野路晶基さんは、先ごろ、動画共有サイトYouTubeにチャンネル「のじまさき263ch」を開設。地域活性化、会員店舗や企業の紹介動画の制作・公開を始めた。野路さんは「会員同士でも、どんな職業か知らない人もいる。地域向けも含め、名刺代わりに交流するプラットフォームになれば」と意義を語る。
活動なしに危機感
同法人会は区内の中小企業などを中心に、約2000社が在籍。青年部会は、そのうち55歳までの若手会員が活動しており、部会員は110人ほどだという。
コロナ禍、昨年の夏を前に、懇親を兼ねた毎月の例会のほか、小学生を対象とした人気体験企画「トレジャーハンティングinつるみ」など、全ての事業の中止が決まった。9月に予定していた40周年の記念祝賀会もなくなった。
「このままだと何も活動しないことになる。どうにか交流する場を」。そう考えた野路さんが思いついたのが、YouTubeの活用だった。
食リポにプレゼントも
動画では野路さんがリポーター役となり、会員店舗や会社を訪問。取り組んでいる事業内容の紹介に加え、コロナ禍での苦境といった話を10分前後にまとめている。飲食店では実際にメニューを食べた感想をリポート。視聴者向けプレゼントの提供もあり、会員以外の一般視聴者にも、新たな発見があるかもしれない内容となっている。
「動画編集など、すべて素人。台本もなく行き当たりばったり」と笑う野路さん。「今後は事業の手法も変わってくるはず。今どきに合わせるいい機会」。集まる場が少ない中でも、法人会や会員PR、交流や地域への情報発信など、”一石何鳥”の動画制作を続けていく考えだ。
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