県立鶴見高校(以下県鶴)が今年で創立80周年を迎え、記念の「オール鶴見高校芸術展」が5月5日から17日までサルビアホールで開かれる。卒業生と在校生が協力する初の芸術展。関係者らは「毎年続く企画にしたい。その第一歩になれば」と意気込む。
県鶴は1941年、藤棚町=西区=にあった神奈川県立第一中学校の校舎を借りて開校した。2年後、現在の下末吉にできた新校舎へ移転。太平洋戦争さなか、机等を担いで運んだという。
鶴見の丘にあることから「鶴陵(かくりょう)」の愛称をよく使用し、文化祭は鶴陵祭、同窓会報も鶴陵だ。
「自主自立」の精神を掲げる同校は1972年、制服の自由化を試行。投票等行い、生徒らの判断で従来通りの制服着用を選択し、今日に至る。また新入生の80〜90%が部活に入部する文武両道の学校でもある。
現在は文科省等の「教育課程研究開発校」に指定され、最先端の教授法研究開発の一端を担う。
つながり作りたい
芸術展は同窓会が主催。美術部、写真部、書道部、華道部、漫画研究部の卒後生と在校生の作品が展示される。きっかけは、10年ほど前から美術部卒業生が開いていた展覧会に同窓会役員が訪問したこと。運動部は卒業生と在校生のつながりが比較的あったが、文化部は疎遠になっているところも多く、卒業生たちの「接点を作りたい」との思いに同窓会が協力。80周年の今年を記念の初開催とし、実現させた。
現在、県鶴の文化部は、写真部や華道部、軽音部等9つ。1947年頃にはすでにあったという美術部の卒業生によると、昔は新聞部や演劇部もあった。卒業生には、多摩美術大学名誉教授を務めた市川保道さんや、世界最古の歴史を持つ国際公募展「ル・サロン」で金賞を受賞した甲斐隆さん等有名人もおり、いまも校舎の一階には絵画が飾ってある。
美術部卒業生の谷合浩典さんは「芸術は人から教わる部分も多い。卒業生には有名な先生も沢山いる。つながりがないのはもったいない」と話し、同窓会副幹事長の上野薫さんは「代々つながるためには仕組みが必要。皆で企画ができたら楽しいはず」と語った。
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