鶴見神社に鎌倉時代から伝わるとされる民俗芸能「鶴見の田祭り」が、4月29日に行われた。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、2年ぶりの開催となったが、無観客、参加は成人のみと感染対策を施しての実施となった。
鶴見の田祭りは神壽歌(かみほぎうた)という歌に合わせ、春の鍬入れから秋の収穫まで、一年の稲作の所作を行い五穀豊穣を祈る伝統行事。鶴見神社のものは、国の命令を受け、明治4年を最後に一度途絶したが、金子元重宮司や鶴見歴史の会などの尽力により、1986年に再興。横浜市登録地域無形民俗文化財にも指定されている。
昨年に続き今年も中止を検討したが、「伝承の灯を消したくない」と実施を決断。無観客で成人のみとした演者は、フェイスシールドを着用するなど対策した。
今回は、五穀豊穣に加え、新型コロナウイルス退散も祈願した。
鶴見の田祭りは先日、一般財団法人地域伝統芸能活用センターによる地域伝統芸能大賞の「地域振興賞」を受賞。10月に鹿児島県霧島市で開かれる授賞式でも披露される予定だ。
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