「自転車も のれば車の なかまいり」。5月は九都県市一斉の自転車マナーアップ強化月間。県内でもさまざまな啓発が行われる中、自転車を含めた交通事故発生状況について、鶴見警察署に話を聞いた。
昨年一年間の神奈川県内の自転車交通事故をみると、全事故件数2万630件のうち、24・4%を占める。およそ4件に1件が自転車が関係する事故となっており、歩行者(18・1%)よりも割合が高い状況だ。
事故形態は、「出会い頭」が最も多い24・8%で、次いで右折時16・2%、左折時15・4%と続く。発生の時間帯は、午前8時〜10時までが最多で18・7%を占め、通勤や通学時間帯での事故などが推測される。
自転車側に違反
自転車事故での死者数は、全死者140人中12人で8・6%の割合。約7割は午前6時〜午後6時までの昼間帯に集中している。
さらに、死者の約9割、負傷者の約7割に自転車側の違反があったとし、「ルールやマナーの順守が自分を守ることにつながる」と鶴見警察署は呼びかける。
平坦なエリア顕著
鶴見警察署管内でみると、昨年一年間の自転車がかかわる交通事故は158件発生。同署管内での死者は16年以来ゼロが続くが、負傷者は152人と件数とほぼ同数になっている。
また、区内の自転車事故発生傾向として、比較的平坦なエリアや駅前などで顕著となっており、「平坦な場所や駅前などは歩行者も多く、危険が伴う。意識して運転してほしい」と鶴見署交通課は話している。
子どもの事故急増
コロナ禍となった昨年一年間、鶴見警察署管内の子どもの事故は、前年比16件増の40件と急増。なかでも、小学生が前年から倍以上を記録。26件と半数以上を占めた。
原因として目立つのは、「飛び出し」と「自転車の一時不停止」。一斉休校や外出自粛もあり、一人での外出に不慣れな状況や、例年実施している交通安全教室が中止になったことなども背景にあると推測される。
事故は幼園児が特に多く、年齢が上がるに従い減少傾向だが、比例して親から離れての行動も増えるため注意が必要。事故状態では、幼園児は自動車同乗、小学生は自転車と歩行中、中学生は自転車乗車中に事故に遭うケースが増えている。
今年は小学校で交通安全教室が実施予定だが、「ご家庭、地域でも見守り強化を」としている。
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