駒岡の常倫寺(上原良廣住職)が、2018年の台風で被害にあったご神木の銀杏を使い、「神通力スプーン」を制作した。
常倫寺の銀杏は、樹齢約400年の横浜市指定の名木。江戸時代、一子を得た久志本左京亮夫妻の妻の乳が出ず、この銀杏の木の下で途方に暮れていたところ、乳房のように垂れ下がった枝から乳が流れ出て命をつないだという乳母銀杏伝説を持つ。
18年10月に関東を襲った台風24号の影響で上部約10mを折られる被害にあった。折れた部分を何か形に残せないかと考え、昨年夏にはおしゃぶりのオブジェを制作。残った一部を使って今回のスプーンが完成した。
全て手作り
スプーンは、乳母銀杏伝説にまつわるものというテーマでデザイナーと相談しながら制作。おしゃぶり像を制作した彫刻家に依頼し、一つひとつ手作りで作られている。木製カトラリー用の樹脂塗装を施しているため、口に入れても安心。
上原住職は「子どもの成長を願うお守りや、自身のお守り、お食い初めの際にも使って頂ければ」と話し、「捨ててしまうのは簡単だが、大事なご神木なので何か形にしたかった。残せて良かった」と笑顔を見せた。
神通力スプーンは1つ5千円(税込み)。限定100個。購入など問合せは同寺【電話】045・571・1466
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