横浜市は6月15日、整備を進めていた区内元宮1丁目の「古市場踏切」の拡幅工事が完了したと発表した。拡幅後は両側に歩行者空間が確保され、地域住民らは「これまでより安心して渡れる」と話す。
古市場踏切はJR東海道線、京浜東北線、東海道貨物支線の3路線が走る延長27・1mの踏切。これまでは歩車道合わせた全体の幅員が8mで、白線などはあったものの、踏切内歩道の幅員は0・8mと、人と人がすれ違うのが困難な状況にあった。
さらに、遮断時間の長い「開かずの踏切」でもあり、横断する人や自転車が滞留するケースも多く、危険性が叫ばれる踏切の一つであった。
こうした状況を受け市は、2016年3月に策定した「横浜市踏切安全対策実施計画」で、同踏切を歩行者対策が必要な踏切に位置づけ、整備に着手。18年度から踏切と前後道路の拡幅工事を開始し、6月8日に完了させた。
工事では、全体幅員を1・5m拡幅。車道の両側に1・5mと2mの歩行者空間を確保した。歩行者空間にはカラー舗装も施した。
市道路局は「これまでは滞留した人や自転車が一斉に渡ることで危険が生じていたが、これで解消するはず」と説明。自転車で通行していた付近の住民は、「ラッシュの時は車道にはみ出さないといけなくて怖いときがあった。車もスムーズに渡れるのでは」と拡幅を歓迎した。
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