ツイッターのフォロワー数1万8千人、「チョイ悪和尚」という一見悪そうなアイコンで人々の悩みや質問に向き合い、答える人がいる。菅沢町にある宝泉寺の横溝常之住職=人物風土記で紹介=だ。
仏教から恋愛まで
和尚は、ツイッター上で、これまで1万を超える質問や悩みに回答してきた。多い日は一日、50件ほど来ることもあった。動画にも力を入れ、毎朝の勤行ライブに加え、夜は質問などをテーマにした配信も行う。
内容は、仏教、人間関係、仕事、恋愛、日常のささいなことまで多岐にわたる。時にシュールに、時に真面目に、一つひとつに回答する。もちろん、自分だけでは難しいものもある。そんなときは、フォロワーのみんなに投げるという。「SNS上には、多種多様な職業、専門家、色々な立場の人がいる。みんなで解決できたらいい」
心に寄り添う
修行時代、寺に出入りする人と仲良くなり、悩みを聞くようになった。仏教はもちろん、心理学なども学び答えようとしたが、上手くいかなかった。この経験が、和尚の原点になった。カウンセリングも学び、様々な人に「安らぎ」を与えるために広く門戸を開く。
「一生懸命答えると悲しい表情が明るくなって。自分がすべきことだと思いました。形の見えない心にどう寄り添うか。悲しんだり楽しんだり、一緒に感情を動かすのが大事だと思います」
”バズる”お寺
なぜチョイ悪なのかと問うと「悪の路線を勧められたから。とはいえ、別に悪いことはしてないからチョイ悪くらいがいいかなって」。ユニークな人柄が垣間見える。
SNS上の投稿は時に多くの反響を呼び、注目される(いわゆる”バズる”)こともある。「あんまり意識はしてないです。炎上したら、しめたもの。知ってもらえるからね」と笑う。SNSを駆使し、新たな寺のあり方を示していく。
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