県政報告ひでしの「実績で勝負」64 ロボットの社会実装提言の新事業が形に 公明党 鈴木 ひでし
今年も引き続き、感染予防が必要となる中ですが、皆さまのご多幸お祈り申し上げます。
さて、令和2年12月の神奈川県議会で提言した「コロナ禍におけるロボット実装の強化について」、先日、医療現場において形になりましたのでご報告いたします。
コロナ禍こそ必要
これまで県は「さがみロボット産業特区」において、様々なロボット企業による実証実験の実施を支援してきました。実証実験ではユーザーから意見を吸い上げ、改良を重ねて商品化も進んでいます。
しかし一方で、商品化自体が目的になりつつあり、社会に実装されるという発想が乏しい状況にありました。
そんな現状がある中、まさに新型コロナウイルスの第3波が到来し、非接触や遠隔操作、自動化などが社会に必須であると感じ、令和2年12月の県議会で「必要なところに必要なロボットを実装する取組を強化すべき」と提言しました。
これを受け県は、ロボットの実装に意欲的な施設を公募・選定し、実用段階のロボットをマッチングするとともに、職員に対する研修や、実装に向けた環境整備を支援する新たな事業に取り組むこととしました。
総合病院で開始
この取組に手を挙げたのは、鎌倉市内の「医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院」です。同病院は、ロボットやAIの導入に積極的で、院内に「デジタル・コミュニケーション室」を設置しています。
新型コロナ対応に追われている中、この事業へ参加することが、さらなる負担を招くのではないかと心配でしたが、病院からは「今後に備えるためにも、今からロボット実装を進めたい。当院が医療業界におけるロボット活用のショールームになるように、頑張っていきたい」との力強い声をいただきました。
9種類が活躍中
今回、実装を目指し、病院内で実証実験を繰り返しているロボットは、フロア案内ロボットや搬送ロボット、清掃ロボットなどの9種類。中には職員の検温や勤怠、ストレスチェック管理を一括して支援できるAIアシスタント・ロボットなどもあります。
例えば、フロア案内ロボットは職員と来院者の接触回数を減らし、搬送アシストロボットは、患者を運ぶストレッチャーの下に簡単に装着できるので、腰に悩みを抱える看護師などの負担軽減にも繋がります。
県は今後、病院協力のもと、この事業の成果を「医療施設におけるロボット導入の手順書」としてまとめ、県内の医療施設に広く周知し、ロボットの活用を促していくことにしています。
私も県のロボット実装に向けた取組を応援してまいります。ホームページ内「ひでしTV」で視察の様子をお届け中ですのでぜひご覧ください。
![]() 実験中の搬送アシストロボット
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