鶴見図書館の館長を務める 石合 智晃さん 鶴見中央在勤 52歳
いつでも相手目線で
○…図書館長の職は初めて。昨年、就任が決まった時は驚いたが、以前から親しみはあった。「司書さんに調べものを頼むことも多くて。昔の新聞記事などを出して丁寧に情報をくれるのが印象的だった」。鶴見は昔あったワイルドブルーや入船公園でのテニスなど、遊びに来る場所だった。赴任して改めて「人口も増え続けている勢いのあるまち。活気を感じる」と印象を話す。
○…三浦市出身。マグロ船に乗っていた父は、一度船に乗ると、2年帰ってこないこともざらだった。そんな父からの「家族との時間がとれる仕事に」という言葉で横浜市に入庁。都市整備や選挙関連、教育現場など様々な所で経験を積んできた。交渉が必要な場面も多く、大切にしてきたのは相手側に立って考えること。「一方的には進めたくない。やっぱり最後には、納得してもらいたいから」
○…大学生と高校生のの父。PTA会長も長年務めてきた。「断ったら相手が苦しいだろうなと思うから頼まれたらできる限り応えたくて」。今では仲間や他校の人との交流に楽しさを感じている。職場での飲み会の幹事なども好きで、コロナ禍前は若い職員も誘ってできるだけ安く楽しめる旅行プランを企画。「喜んでくれるのが嬉しい。よく先輩が連れて行ってくれて、それを返したいという思いがある」
○…「特に子どもたちにたくさん本に触れてほしい」。図書館が遠く、本に触れる機会が少なかった自身の幼少期を振り返る。「今はネットや動画もあるけど、やっぱり文字は想像力を養ってくれる」。さらに、蔵書数の増強にも力を入れたい。「横浜市は人口に対して蔵書が少ない。寄贈なども本当に助かる。より読みたい時に、自由に読める場所にしたい」
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