鶴見区内で昨年一年間に発生した火災・救急発生状況(速報値)がまとまり、大幅減となった一昨年から一転、火災が昨年比5件増、死者も1人増えるなどしたことがわかった。乾燥が続く冬本番の中、「広報を強めたい」と鶴見消防署は話している。
2018年から2年連続で市内ワーストを記録するなど、火災件数の多い鶴見区。昨年の発生件数は54件で、市内で最も減少した一昨年から5件増となった。死者は1人増え、2人だった。
市内18区別にみると、中区の83件に続く2番目の多さとなっている。最少は栄区の16件で、市内全体では一昨年比71件増の695件だった。
失火、依然多く
主な原因別では、「たばこ」11件(昨年比2件減)、「こんろ」11件(同5件増)、疑いを含む「放火」10件(同7件増)。鶴見消防署は、失火といわれる「たばこ」「コンロ」による火災が増えていることを受け、「一層の火災予防が必要と考える。注意する意識を持ってもらえれば」と話す。
また、「電気機器」による火災は3件減っているものの、寒い時期を踏まえ、「ストーブを中心とした暖房器具からの出火についても注意喚起していく」と同署。設置義務から交換目安となる10年が経過する住宅用火災警報器の設置・点検についても、呼びかけを強化していくという。
救急出場も増加
区内の救急発生件数は、1万5123件で一昨年比880件増。港北、中に次いで3番目の多さだった。
市内全体では、12年ぶりに減少した一昨年から再び増加に転じ、9788件増の20万4427件。1日あたりの出場数は560回で、2分34秒に1回出場し、18人に1人が利用している計算になるという。
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