沖縄在住の歌三線奏者、仲村渠(なかんだかり)達也さんの演奏会が9月11日、サルビアホールで開かれた。
この演奏会は、鶴見区内で暮らし、鶴見沖縄県人会芸能部の立ち上げなどに尽力し、一昨年亡くなった琉球古典音楽湛水流第12代伝承者の平光雄氏の追善公演として行われたもの。
琉球古典音楽には、様々な流派があり、平氏はその源流といわれる湛水流の教授証を1980年に授与され、鶴見区を中心にその普及などに尽力してきた。その功績が認められ、2004年には沖縄県文化功労者表彰も受賞した。
仲村渠さんは沖縄を活動の拠点としながら、川崎沖縄芸能研究会組踊研修部の指導をしていた関係で平氏と出会い、晩年まで師事。鶴見沖縄県人会会館の会議室で稽古を受けてきた。
今回の演奏会は、平氏への追善に加え、氏の思いを受け継ぎ、鶴見区で湛水流を広めていきたいと開いたもの。仲村渠さんの独唱だけでなく、区内在住者も斉唱に参加。「作田節」や「首里節」など6曲が披露され、来場者は三線の音色と歌に聞き入った。斉唱に参加した横浜鶴見沖縄県人会の並里典仁さんは「琉球古典音楽の伝統を広めるため、ぜひ区内でも多くの人に関心を持ってもらえたら」と話した。
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つるぎん27日に4月25日 |
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