京浜急行電鉄(株)が8月1日、鶴見警察署や消防署らと連携して生麦駅でテロ対策訓練を行った。
これは、昨年度に国内の駅構内で2件の刺傷事件が発生したことを受けて行われたもの。
訓練は、同駅構内で不審な荷物を持つ二人組が荷物を置き去り、周囲の人を刃物で切り付けるという想定で行われた。
客からの通報で駅関係者が警察と消防へ通報。防護盾や防刃手袋を着用して客の避難誘導や改札規制も行われ、現場に緊迫感が走った。
そして、駆け付けた警察官によって不審者が制圧され、消防署員が負傷者の救護やトリアージを実施。県警のNBCテロ対応専門部隊による不審物対応訓練も行われた。
来年8月には横浜でアフリカ開発会議が開かれることになっており、今回の訓練は各機関の連携強化も目的としている。同警察署の牛越竜夫副署長は「人が集まる駅や商業施設などが狙われやすい。想定外が起こらないよう訓練を重ねていく必要がある」と講評。同電鉄の竹谷英樹取締役は「訓練を続け、内外にアピールしていくことが一定の抑止力にもなるのではないか」と語った。
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