経済的背景やひとり親家庭など、様々な事情を抱えた子どもたちに低価格で食事を提供する「こども食堂」。新たな子どもたちの居場所として広がる中、全国的にも珍しいタイ料理店での取組がスタートしている。鶴見中央にある「パサタイ ナンズ キッチン」だ。
ボラ心満載「なんちゃん」
4年前に開店した同店。「なんちゃん」の愛称で知られる来日17年のナッタヤ・サムランさんがオーナーを務める。こども食堂のきっかけは常連客の一言。「夏ごろお客さんから話を聞いた。すぐやりたいと思って」。知人を頼り、立ち上げに関わった経験のある人たちの協力を得て、今年1月、実施にこぎつけた。
「子どもは自分たちの未来。大好きだから」。それが大きな理由だ。自身も二児を育てた母。母国へ帰省すると、児童施設へ寄付も行っている。
食材費など募金で
一食100円。本格的なタイ料理だが、子ども向けに辛さは除く。食材費などは常連客らの募金で賄う。気持ちで埋まるレジ横の募金箱を見ながら「みんなでやっている感覚」と笑顔を見せる。
人気のマッサマンカレーを振る舞った前回。一度も口にしたことがないという子どもが、「おいしい」と喜んだ。
「遊び場じゃないけど、頼ってほしい」となんちゃんは話す。
毎月第3日曜日に実施。対象は中学3年生まで(高校生以上は500円)。時間は正午〜午後2時。材料がなくなり次第終了。問合せ【電話】045・506・1664。
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