高齢の単身世帯の増加など、孤立化を防ぐための「つながり」が重要視される中、空き家となった古民家を改修して作られたコミュニティ・カフェ「Cocon(ココン)」=岸谷4の24の10=が18日にオープンした。店主(61)は「地域の拠点として地道に根付いていけば」と話す。
同施設は1階がカフェで2階は有料のレンタルスペース。
ココンとはフランス語で繭玉のこと。蚕がふんわりと繭に包まれたような安心感のある空間をコンセプトに地域の「たまり場」、みんなの「居場所」になるようにとの願いが込められている。
近隣のサービス付き高齢者向け住宅でボランティア活動などしていた店主。高齢者に何かできることはないかと前々から考え、東寺尾地域ケアプラザに相談するなどしていた。
思いをともにする子どもの同級生の母親たちが集まったことから、所有していた土地にあった空き家でカフェをオープンした。
つながり醸成
昔からの住民も多く高齢化が進む同地域。山の上という立地もあり、スーパーやレストランが多い坂の下に高齢者が足を運ぶのは難しかった。
東寺尾地域ケアプラザの担当者は「不便なことで家に閉じこもってしまう高齢者もおり、心配だった。普段一人で食事をする単身者もここに来れば自然と会話が生まれる」とつながりを作る場としても期待を込めた。
近隣に住む利用者は「友人とお茶したくても連れてくる所がなかった。こういう場所は嬉しい」とオープンを喜んだ。
店主は「高齢者はもちろん、子育て中のママなど様々な人に集まってほしい。みんなの居場所になれば」と話す。
営業時間は午前10時から午後5時。定休日は月曜、祝日、年末年始。
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