区内豊岡町のスポーツクラブ「ザバス鶴見」に所属するマスターズ登録の4選手が、11月3日、千葉県国際総合水泳場で行われた第70回セントラルスポーツマスターズフェスティバルに出場し、4×100mフリーリレーの280歳区分で日本新記録を樹立した。選手らは「泳ぎを楽しんだら記録がついてきた。周りも喜んでくれて嬉しい」と声をそろえる。
記録を塗り替えたのは、藤枝康子さん(59)、青柳夕起子さん(72)、永島郁子さん(77)、和田芙沙子さん(72)の4人。いずれも区内在住で、ザバス鶴見の水泳教室に通い、18歳以上が参加できるマスターズの選手として登録している。
出場したのは、全国で200以上のスポーツ施設を運営するセントラルスポーツ(株)主催のマスターズ大会。種目ごとに5歳刻みでわかれる個人と、出場者の合計年齢で区分するリレーでタイムを競い、施設ごとの得点でチームの総合順位を争う。
今回4人は個人種目のほか、4×100mフリーリレーの280歳〜319歳区分と、4×50mメドレーリレー同区分に出場。記録はフリーで6分20秒23を出し、日本新を約1秒上回った。メドレーでも大会記録を1秒以上縮める3分13秒17を達成した。
二度目の「NR」
実は、4人が日本新を出すのは6月の大会に続き2度目。「今回の方がうれしい」。メンバーは笑顔でそう答える。
6月の大会からチームを組んだ4人。10年近い仲になる不動の70代トリオに、最年少となる藤枝さんを迎えての結成だった。最初の快挙は誰も想像しておらず、日本新を示す「NR」という表示に「なんのこと?と思った」と第一泳者の藤枝さんは振り返る。
迎えた2度目は「周囲の目が違った」と第二泳者の青柳さん。日本新を持つチームとして認識されていた。アンカーを務める和田さんは「プレッシャーがあった」と話す。
それでも、最年長の永島さんが「タイムは二の次でまずは楽しむチーム」と評するように、泳ぎを楽しんだ結果、再び日本新につながった。「ザバス鶴見チームみんなが喜んでくれて本当に嬉しい」と4人は口をそろえる。
最長40年の泳ぎ好き
水泳歴は永島さんの40年を筆頭に、青柳さんが33年、和田さんが22年、藤枝さんが19年という4人。初めはビート板からだったという和田さんがいるなど、レベルもバラバラだったが、「今はみんな泳力が高い」と真栄田こずえコーチ。100mを20本など、厳しいメニューもこなすという。
「『出来ない』『無理』とか言いながら、体調をみてがんばっている」と充実した表情のメンバー。次回4人で出場するのは来年3月の大会を予定している。
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