「孝道山花まつり」の実行委員長 山本 日出男さん 横浜市在住 63歳
分析力ある行動派
○…孝道山は神奈川区内でも有数の桜の名所。仏教の始祖であるお釈迦様の誕生を祝うため、約250本に及ぶ桜の開花時期に合わせた4月1日から10日まで、恒例の花まつりが開催される。59回目を迎える今年のテーマは『支え合う 心をつなぐ 花まつり』。昨年から実行委員長を任され、387人の仲間とともに準備に励んでいる。「人との交わりが減ったと言われる時代だが、花まつりを通じてつながりを深めてほしい」と期待を込める。
○…保土ケ谷区出身。文武両道とはこの人。関東学院中・高校では化学部と柔道部に所属。ミルクの鮮度を計る実験のために、乳牛農家まで出向く行動派だった。進学した慶応大学では、バレーボールに打ち込む一方で、マーケティングの研究に没頭。独自アンケートを全ての一部上場企業に実施、その結果を数値化して『企業の成長戦略』について論文をまとめ上げた。
○…卒業後は松下電器産業(株)(現パナソニック(株))に就職。電子部品をメーカーに納める「産業分野」で頭角を現し、1987年から1992年にかけて米ニュージャージー州の現地法人の立ち上げに尽力した。「開発するのは楽じゃないが、自分のプロジェクトが試せるので楽しかった」。55歳で早期退職制度を利用し、引退するまでISOの審査会社に出向していた。
○…会社員時代の経験から、実行委員会の組織運営に取り組む。「活性化の要素は世代交代」が持論。「組織は生き物。人材の育成が課題です」と分析力は確かだ。モットーは『是々非々』で「良いものは良い、悪いものは悪い」と、歯に衣着せぬ言動でこれまで歩んできた。趣味はゴルフ。孝道山の敷地では、3000株の花を育てている。月に1度、孫を公園に連れて行くのが何よりの楽しみ。「縁を大切にしていきたい。ただし、努力をしないと良い縁はやってきません」と、含蓄のある言葉で今後の目標を話してくれた。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|