119番に「病院教えて」 問い合わせ電話が年間3万件超
平成22年1年間の119番通報は22万6140件。1日平均620件の通報があったことになる。しかしこれらのうち3万4755件が「近くの病院を教えてほしい」などの問い合わせだった。市では24時間対応の医療機関紹介窓口を設けるなどしているが認知度は低く、119番通報における問い合わせ件数は高止まりしたままだ。
紹介窓口と混同?
市内全域から119番通報を受け付けている消防司令センター(保土ケ谷区)。ひっきりなしに電話がかかり、職員と通報者の緊迫したやりとりが続く。しかしこれら通報の1割が「どこの病院に行けば良いのかわからない」といった問い合わせの電話だ。特に土日や祝日、夜間などは増加する傾向にあり、こうした問い合わせの件数は、過去10年間常に3万件を超えている。
情報窓口は認知度低く
横浜市では、市民に対し24時間体制で医療機関の情報を提供する電話窓口を設けている。横浜市救急医療情報センターでは病院、診療所の情報を提供、横浜市小児救急電話相談では、子どもの急病などに看護師がアドバイスを行っている。市消防局では9月9日の「救急の日」、11月9日の「119番の日」のイベントでこうした問い合わせ先の周知を行なっているが、認知度はなかなか上がらず、問い合わせ件数の減少に向けた根本的な解決にはほど遠いのが現状だ。
市消防局指令課の森屋司係長は「問い合わせが減れば、その分、重症患者へのレスポンスをより的確にできる。1件でも問い合わせを減らしたい」と話す。
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