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神奈川区版 公開:2012年6月14日 エリアトップへ

平成24年度神奈川県県民功労者に選ばれた 鈴木 紫郎さん 六角橋在住 66歳

公開:2012年6月14日

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豆腐(シンプル)イズ ベスト

 ○…神奈川県豆腐油揚商工組合の一員として、理事長を務める前から組合の活性化、新製品の開発、豆腐のPRなどに尽力。外国人に豆腐の作り方を教えたり、一般向けに豆腐教室を開き、豆腐業界を盛り上げた。これら様々な取り組みが評価され、県民功労者に選ばれた。「取り組んできたことが評価されたみたいです。私を支えてくれた家族や組合のみんなでいただいたものだと思っています」と、家族や仲間への感謝の気持ちがあふれ出る。

 ○…故郷は山形県天童市。男4人、女2人の6人兄弟の5番目。勉強が得意だったのでガキ大将にからかわれるような存在だった。家族からはとてもかわいがられ、自ら通った補習授業の帰りが夜遅くなっても、父親が浪曲を聴きながら待ってくれていた。「おやじの生き方っていいなあ、と思える存在でした」。中学時代は兄弟やらと一緒に野球に熱中。目にバットが当たって母親の顔が青ざめるようなこともあった。

 ○…中学卒業を機に川崎に越し、いとこが働いている複合専用機を作る会社に入社する。そこで知り合ったのが、六角橋に店を構える明治創業の老舗・小林屋豆腐店の娘、のちの妻だった。結婚し、妻と妻の両親と4人で店を切り盛り。国産大豆を使った豆腐にこだわり、衰退しかけた経営を「トイレに行く暇がない」ほどまでに盛り返した。

 ○…妻を突然亡くし、今は娘と2人3脚で店を支える。店や組合の仕事でなかなか休みが取れないが、釣りが好きで「渓流釣りも海釣りもしますよ。時には組合の仲間と行くこともあります」。モットーは「シンプル イズ ベスト」。様々な取り組みをして吸収してきた分、今は「無駄がなく飾ることのない豆腐」のような自分ができあがった。妻の死をきっかけに「今を大事に」することを心に決め、豆腐業界のさらなる活性化を目指して継者の育成など「豆腐(シンプル)イズ ベスト」への挑戦を続けていく。
 

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