NPO法人動物福祉推進協会(CPAC)の理事長として活動する 笹部 圭以さん 西寺尾在住 39歳
人で動物は変わる
○…新子安で犬のしつけ教室を開いており、動物福祉推進協会の理事長として里親センターも併設する。飼い主のいない犬や猫を保護し、正しい知識と責任を持って世話ができる里親と引き合わせるなど「動物の福祉」を第一に考え、動物たちにたっぷりの愛情を注いでいる。市の動物適正飼育推進員も務め、問題解決に取り組む。取材当日も教室で待ち構える記者の前に、引き受けた犬が入れられたケージを抱えて笑顔で現れた。
○…新子安出身。生粋の神奈川区民だ。周りは「ファミコン」で遊んでいたが、ゲームよりも野球やサッカーに夢中なやんちゃ坊主だった。サッカーは高校まで続け、中学2年から高校2年まで住んでいたカナダ・モントリオールでは、プロのユースチームにも所属していた。カナダの国技アイスホッケーもお手の物。
○…28歳のころ「ボーダーコリーを飼い始めて、自分なりにしつけていたが、あるとき思い切り咬まれた」。これをきっかけにしつけの勉強を始め「人が作る環境で動物は変わる」ということに気づく。アメリカやオーストラリアなどの動物シェルターを見学。地面の材質からこだわり、通気性がよく匂いもせず、子どもから大人までが遊びに訪れる、まるでアミューズメントパークのような保護施設に衝撃を受け「日本にもこんな施設があれば」と、開設に至った。「動物病院の先生やボランティアの方々のおかげでやってこれている」と、感謝の気持ちがにじみ出る。
○…たまの休みは妻と2歳半の娘に家族サービス。「明日は東神奈川のスシローに行こうかな」。今も神奈川スケートリンクで仲間とアイスホッケーをする。自身も2匹の犬の飼い主。「アメリカで見たようなシェルターを作って、飼い主の動物たちへの理解を深めたい。でもこういう活動が必要ないハッピーな世の中になれば」と、今日も動物たちと心を通わせている。
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