神奈川区国際協力ネットワーク(高橋宣子代表)が、「外国につながる子どもたちへの学習支援教室」を始めた。同教室は、区役所の土曜開庁日に合わせて第2・4土曜日に、区役所1階小会議室か「はーと友」=反町1の8の4=のいずれかの場所で開かれている。
「先生、少し分かるようになってきたよ」。タイ・ブラジル・中国・セネガル。様々な国籍の小学生たちが7月28日、区役所の小会議室で先生と一緒に算数や日本語などの問題に取り組んでいた――。
先生として指導にあたるのは、「かながわ区民力発揮プロジェクト」の一環として、同団体が主催した学習支援養成講座を受講した区民ボランティアだ。こうした教育関係者や主婦など、様々な経歴の区民の外国籍の子どもたちを支援する試みが、先月からスタートした。子どもを預けに来た保護者は「日本語は話すことができるが、勉強が苦手だから助かる」と喜ぶ。子どもたちの環境は一人ひとり違うため、「日本の教育文化を教えることも大切」だという。
外国籍人数市内5番目
神奈川区は市内で5番目に外国籍の人数が多いが、「点在しているので拠点をしぼることができない」「それぞれのコミュニティで解決できている」などの理由で、国際交流ラウンジの設置には至っていない。同教室に通う子どもたちも、以前は区内に学習支援を行う組織がなかったので、バスや電車で他区の学習教室に通っていた。高橋代表は「区内には約70人の外国籍の小学生がおり、日本国籍であっても日本語が不慣れな児童も多い」と指摘する。同団体が学習支援教室を始めた背景には、こうした潜在的なニーズがある。同団体では、今年度も学習支援講座の実施を決定し、学習支援者(ボランティア先生)の養成に力を入れる。「学校と連携して、今後も多くの外国につながる子どもたちの支援をしていきたい」としている。
同団体は、「日本人と外国人が共に住みやすいまちづくり」を目指し2003年に設立。グローバルフォーラム・We21ジャパン神奈川・国際交流塾かながわ・AFRICULTUREなど、区内の4団体と個人参加の5人が中心となって活動している。詳細・問合せは、区民活動支援センター【電話】045・411・7089へ。
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