適正な救急要請を 不必要な119番が命取り
9月9日は「救急の日」。神奈川消防署によると近年、救急車の出場件数は増え続けており、区内では2011年に年間1万1252件と、1万件を超えている。区の人口が約23万3000人であることから、21人に1人が救急要請をしているということになる。過去3年間を振り返ってみても、毎年約1000件ずつ出場件数が増加し、1日の平均出場回数も2009年の28回から2011年の31回に増えている。
区内の救急搬送における傷病の程度を見てみると、入院を必要としない「軽症」の人が全体の52%を占め、続いて「中等症」が38・5%、「重症・重篤」が9・5%となっている。神奈川消防署の滝沢宏予防課長は「入院の必要がなくても早急に手当てを受けないといけない場合もあるが、『病院で待つのが面倒だから』などの理由で救急要請する人が多い」と指摘している。
市内で救急車が現場到着にかかった時間は平均6分36秒(2011年)。一般的に心停止している人の蘇生率は分ごとに低下していくため、1秒でも早い到着が必要だ。しかし現状では「蚊に刺された」「病院でもらった薬がなくなった」「今日入院予定だから病院に行きたい」といった理由での救急要請もあり、「本当に緊急なのかを考え、応急手当も覚えてほしい」と、区民へ呼びかけている。
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