神奈川消防団(田邊昇二団長)の秋季訓練会が11月4日午前9時〜11時半、反町公園を会場に開催される。訓練会には消防団員約400人が参加。区内にある9個分団の各代表者がチームを組んで「小型ポンプ操法」競技に出場し、日頃の訓練の成果を披露する。今回の訓練会では初めて、女性団員が競技に参加することになった。
男の世界と思われがちな消防団。実際、区内の女性団員は、2割に満たない62人だ。これまで女性団員の役割は、交通整理などの事務方ばかり。競技にも男性だけが参加していた。女性が参加するきっかけとなったのは、東日本大震災。「減災に男も女も関係ない」と、田邊団長が後押しして実現することになった。
訓練会に参加する9チーム中、5チームが女性団員を含んでいる。白幡地区の第6分団(内海秀紀分団長)では9月初旬に、女性だけのチームを編成した。彼女らは本番に向け、毎週土曜日の夜に神奈川図書館で訓練を重ねている。
7回目となった20日の訓練では、本番さながらの放水も行われた。指揮者としてチームをけん引する堀正美さんは「男性に負けないようにがんばりたい」。懇親会で大会参加を呼び掛けた森田麻子さんは「女性チームとして注目されるが、その期待に応えたい」。ムードメーカーの伊丹綾子さんは「とにかくチームを盛り上げて貢献したい」。エンジン担当の鈴木美由紀さんは「きちんと送水するのが私の役目です」と、それぞれ抱負を語ってくれた。
小型ポンプ操法とは、4人一組で可搬式ポンプを使用し約70m前方の標的を倒し、競技開始位置まで戻る間の確実性・迅速性などを競うもので、消防団員の必須技術とされている。
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