神奈川区版 掲載号:2012年11月8日号
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ダウン症や自閉症の子どもたちとミュージカルを開催する 猪野 俊子さん 三ツ沢南町在住 63歳

あなたの笑顔が見たくて

 ○…「地域作業所で働く息子に、何か楽しみを与えてあげたい」。その一心でプロのダンサーに相談したのが始まり。障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で12月15日、魔法の国を舞台にしたミュージカル『あなたの笑顔が見たくて』を公演する。ダウン症児など3団体から38人が参加、現在は稽古の真っ最中だ。これを企画し、裏方で支えるのが自称「おせっかいおばさん」のこの人。「サポート役も入れると約50人が出演します。出演者のダンスに注目してください」と微笑む。

 ○…米どころ新潟県魚沼市で生まれた。醤油の貸し借りをするような時代。近所の仲もよく「田舎にいたころは、鍵なんてかけたことなかった」と振り返る。地元の商業高校に進み、珠算や簿記を学んだ。「生徒会長の推薦者になることが多かった」と、その頃から「縁の下の力持ち」の役割を務めてきた。卒業後、姉を頼って、あこがれの横浜にやってきた。

 ○…長男が生まれたのは36年前。母乳の飲みが悪いと心配していた矢先に、ダウン症児だと宣告された。医者からは早期療育を勧められたが「みんなで育てるから、普通の生活をしたらいい」と、姉に後押しされ地元の幼稚園に通わせた。「息子は地域の方たちに育ててもらったようなもの」と感謝を忘れない。人としての善悪を教えることが基本。その難しさを知っているからこそ、相談にくる親には「幼児教育が大事」とアドバイスする。

 ○…長女は嫁ぎ、女の子2人を産んだ。孫のため、苦手だった洋裁も習い始めた。出産前診断については「私は環境が良かったので一概に言えません」と慎重だが、「ダウン症児は引き算が苦手。つまり、足し算で生きているようなもの。彼には『前向きに生きなさい』と教えられています」。モットーは「他人の喜びが自分の喜び」。今回のイベントを通じ、また多くの笑顔が見られそうだ。

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