振り込め詐欺 トイレットペーパーで啓発 警察が図柄入り紙を配布
神奈川警察署(秋葉弘幸署長)で21日、「振り込め詐欺抑止トイレットペーパー贈呈式」が行われた。振り込め詐欺に関する図柄入りトイレットペーパーを区内の地域ケアプラザなどのトイレに設置し、高齢者に呼びかける。
抑止ペーパーを作成したのは、区地域防犯連絡所連絡協議会(狩野茂秋会長)。100以上ある各町内会が普段からまとまって活動するのが難しいため、同会の助成金の一部を活用し「STOP振り込め詐欺」の図柄が入ったトイレットペーパーを作った。狩野会長は「振り込め詐欺を未然に防ぐため、目につくトイレットペーパーで高齢者の方々へ周知させたい」と伝え、高齢者が頻繁に利用する地域ケアプラザや地区センターなど、区内16団体に100個ずつ配布した。
トイレットペーパーには、親族や警察官を装い現金などをだまし取る「オレオレ詐欺」をはじめ、「架空請求詐欺」(有料サイトの料金が未払いであるなどの架空事実を口実に現金をだまし取る)、「融資保証金詐欺」(融資をするとかたって補償金などを名目に現金をだまし取る)、「還付金等詐欺」(役所などの職員を装い還付手続きを名目にATMを使って犯人の口座に振替送金させる)などを想定したイラストが描かれている。贈呈式に参加した老人福祉センター横浜市うらしま荘の片岡豊郎さんは「実際に振り込め詐欺の電話が来たという利用者もいます。この図柄を見て、気をつけなきゃと思ってもらえれば」と話していた。
既に3件発生
昨年、神奈川区内で発生した振り込め詐欺は14件(うち2件は未遂)で、被害総額は約2600万円に上る。オレオレ詐欺が13件を占め、約半数は手渡しによる手交型だった。今年も既に3件発生(うち1件は未遂)しており、約260万円の被害に遭っている。同署は「区役所職員を装った還付金詐欺も発生しています。だまされないこと・早めに通報することが大事です」と話している。
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