片倉地区社会福祉協議会(下地慧(けい)子会長)は、同地区の民生委員らが運営に携わる高齢者サロン「かたくら茶房」=片倉1の8の11(東急自治会集会所)=をスタートさせた。初日となった4月18日は、関係者や地域の高齢者ら約50人が集まり会話を楽しんだ。
同サロンは、毎月第3木曜日の午後1時から4時まで、東急自治会集会所を利用して開催される。運営に携わるのは、片倉地区(9町内会)の民生委員・保健活動推進員・ふれあい訪問員・老人会員ら36人だ。
全国的に少子高齢化が叫ばれているが、神奈川区も例外ではない。関係者によると、同地区の老人会の会員数は480人。会員外も含めれば、60歳以上の区民が約1千500人いると推定される。特に、「独居老人」については手厚いサポートが必要だが、これまではプライバシーの観点から個人情報は保護されていた。しかし、東日本大震災をきっかけに一転、「公助」の観点で75歳以上の独居者データがもたらされた同地区社協では、民生委員を中心に1カ月をかけて350人の対象者を訪問。浮き彫りとなったのが「高齢者が交流する場の必要性」だった。そこで、区内の地区社協で初めて、高齢者サロンの設立に動き出した。下地会長は「片倉地区は広いので、町内や団体の垣根を越えた高齢者サロンを少しずつ増やしていきたい」と将来を見据える。初日に来場していた杉田充さん(85)=神大寺在住=は「会社を引退してから時間を持て余していた。高齢になると外出が億劫になる。自宅の近くにサロンができたので利用したい」と喜んでいた。
参加費は100円。時間内なら出入り自由で、日本茶・コーヒー・紅茶を飲みながら会話を楽しめる。トランプや囲碁、将棋などもある。次回は5月16日予定。
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