片倉うさぎ山公園で6月15・16日、ホタルの鑑賞会が行われた。主催したのは、同公園内の池の整備、管理を行っている「瀧乃川源流を守る会」(瀬井恒之代表)。ホタルは、午後7時半ごろから徐々に発光を始め、訪れていた多くの子どもたちがその幻想的な光に歓声を上げていた。また、年配の地域住民たちは昔を懐かしむように見入っていた。
「瀧乃川源流を守る会」は、東日本大震災後に片倉うさぎ山公園に災害時避難場所や給配水設備を作ろうと、結成された。「滝の川」の源流である池は、当時はヘドロで汚れて生き物も住めないような状態だった。そのため、同会は2011年6月から池の改修を行い、1年でメダカなどの生き物が住めるきれいな池をよみがえらせた。現在も、毎週清掃を行っている。
ホタルの鑑賞会は、池がきれいになった昨年から始め、今年で2回目。ホタルが棲める環境が池周辺しかないため、池にビニールをかぶせ、その中にホタルの幼虫100匹を放した。
同団体の瀬井代表は「将来的にはここでホタルを育成したい。自然は壊すのは一瞬だが、つくるのは難しい。子どもたちに池を荒らさないようにしてもらうなど、地域の理解が大切」と語り、今後のホタル育成に意欲を示した。
|
<PR>
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|