東京で4月6日に行われたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで、鶴屋町の大橋ボクシングジム(大橋秀行会長)所属の井上尚弥選手が、メキシコ人王者を6ラウンドTKOで破り、世界王者に輝いた。プロ6戦目での世界王座奪取は国内最速記録となった。
試合は序盤から井上選手のペース。これまでに王座を4度防衛しているチャンピオンをスピードで翻弄し、多彩なコンビネーションパンチで主導権を握る。中盤は足を止めた激しい打ち合いとなり、迎えた第6ラウンド終盤、井上選手渾身の右ストレートが王者の顎をとらえダウンを奪うと、そのままレフェリーが試合を止めた。
試合後のインタビューで新王者は「途中苦しい時間もあったが、小さいころからの夢を絶対叶えるという想いで戦った」と語った。また、大橋会長やトレーナーで父の真吾さんに向けた感謝の気持ちを話し、「もっと大きな夢に向かって頑張るので、よろしくお願いします」と呼びかけた。
八重樫選手もKO防衛
同日はWBCフライ級王者・八重樫東選手(旭区在住)もメキシコ人選手を相手に3度目の防衛戦を行い、9ラウンドKO勝ちした。八重樫選手は2007年に、大橋会長は現役時代の86年に、当時の国内最速となる7戦目で世界王座に挑戦するも、失敗している。
長年の夢を叶えた愛弟子をリング上で抱きしめた大橋会長は、何度も「尚弥、ありがとう」と感謝した。
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