白幡小 「読書活動」が大臣表彰に 6年前から実践
横浜市立白幡小学校(永池啓子校長)が「平成26年度子どもの読書活動優秀実践校」に選ばれ、このほど文部科学大臣表彰を受けた。同校では6年前から読書の推進活動に取り組んでおり、表彰ではそのうちの「ブックウォーク」が評価された。
この表彰は読書活動の推進を目的に、特色ある優れた実践を行っている学校に対し文科省が贈っているもの。神奈川県内で3校が全国優秀校に選ばれ、そのうちの1校として白幡小学校が選ばれた。
同校が児童の読書への意欲向上を図るために取り組んでいる「ブックウォーク」は、京都女子大学の井上一郎教授が提唱している読書活動。読む本や読み進める期間など、子どもが自由に目標設定して本に触れることで、読書への関心・意欲を高めるというものだ。6年前、永池校長が同校に赴任した際、親交のあった井上教授の助言で始めたという。図書委員長の山之口涼太くん(6年)は「本で知った知識が日常生活で役立ったこともある」とやりがいを実感しているようで、中島歩夢さん(6年)は「歴史とか、自分の知識になる本をみんなにもっと読んでほしい」と話していた。
学力にも影響
永池校長が「読書は学力」をテーマに本腰を入れている読書活動。2年前には「学校図書館改造プロジェクト」と題し、図書館のレイアウトを大改革。授業の単元に合わせた書籍が並ぶ学年別コーナーなどを作ることで、より児童が調べやすい環境を整えた。校内フロアや階段には、本を紹介した掲示物や児童がブックウオークで読んだ本が掲示されている。
また、各学年ともに週1回は図書館での授業を実施。各教科とも図書館にある本を積極的に取り入れている。6年生の担任の鳥形昌子教諭は「子どもたちに本を読む習慣がついたと同時に、先生の意識向上にもつながっている」と話す。実際に学力テストの結果も向上しており、年間の貸出量が約5000冊も増えた。夏休み前ともなると図書館が児童であふれ、「バーゲンセール会場と化する」という。永池校長は「今後も本に触れてみたくなる・出合いたくなる学校づくりを進めたい」と意欲を見せている。
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