神奈川消防署 中学生に救命講習 心肺蘇生を指導
神奈川消防署(吉原晴彦署長)は7月23日、中学生対象の普通救命講習会を神奈川区役所で行った。
講習には、浦島丘中学校と菅田中学校の生徒10人が駆けつけ、神奈川消防団の応急手当指導員5人の指導のもと、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の取り扱いを実践した。はじめの内は、人形を前に「大丈夫ですか」といった意識確認を大きな声でできない生徒もいたが、一連の流れを覚えると心臓マッサージや人工呼吸をする表情は真剣そのもの。団員たちは「この人の心臓になってあげなきゃいけないんだよ」と、生徒へ命を助けることの大切さを伝えていた。
夏休み中にもかかわらず自ら志願して参加した、浦島丘中の山本翼くん(3年)は「難しかった。順序を間違えてしまいそうだし、とっさのときに動ける自信がないので、もっと練習する機会がほしい」と話した。
市消防局では、中学生に対する救命講習の実施を推進している。同署も校長会で講習会の参加などを呼びかけていたが、学校のスケジュールとの折り合いがつかず、なかなか実現に至らなかった。同署は「大人が働いている日中に災害が起きたとき、若い力が重要になる。今回の救命講習会は第一歩となった。今後さらに参加する学校が増えれば」と期待を寄せている。
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