県政日記【11】 拉致問題を風化させるな みんなの党 県議会議員 かるべ 和夫
第2回定例会の県民企業常任委員会で拉致問題、県にゆかりのある特定失踪者について意見しました。
2002年に日朝平壌宣言が締結されてから10年以上が経ちました。この間、政府認定拉致被害者17人のうち、5人の方とそのご家族しか帰国していません。北朝鮮は、残りの8人は死亡し、4人は入国していないと結論づけています。そのような経緯を経て、5月末の日朝協議において、北朝鮮が新たに特別調査委員会なるものを設置し、拉致被害者の再調査をスタートしようとしています。
今回の調査では、拉致の可能性を排除できない、いわゆる特定失踪者も対象となるそうです。神奈川県にゆかりのある特定失踪者について、県は啓発活動を行っていますが、更に県の特色を生かした取り組みを継続してほしいと思います。
私が拉致問題に取り組むようになったのは、拉致被害者5人が羽田に帰ってきた時に、横田めぐみさんの父・滋さんが自分の娘はいないのに、一生懸命に帰国した方たちの写真を撮り続けていたからです。その光景は今でも忘れません。
さて、拉致被害者とそのご家族も高齢化しています。拉致問題を風化させないためにも、更に幅広い層、当時の拉致被害者と同世代の若年層の方への啓発は欠かせません。黒岩知事は北朝鮮の再調査について、全ての拉致被害者が家族と再会できることを期待している、と述べています。これは、県内拉致被害者のご家族にとって大変心強いものだと思います。今後も予断を排除し、再調査の結果を待っているだけではなく、若年層を中心に県民全体を巻き込みながら、全力で取り組むことを強く要望していきます。
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