防火基準などに適合しているホテル・旅館などに交付される「適マーク」の交付式がこのほど、市内各消防署で行われた。神奈川区では審査に合格した東横イン横浜新子安駅前=子安通=(池上美穂支配人)に交付された。マークは10月1日から掲示されている。
「適マーク」は2003年に一度廃止されたが、12年に広島県福山市で7人が死亡したホテル火災を受け、今年度から再び実施された。施設の利用者にとって、安全な建物であることを判断する際の目印となる。
対象となるのは、3階以上、収容人員が30人以上の宿泊施設。施設側からの申請を受け、消防機関が審査、消防法や建築基準法などの基準に適合していることが認められた場合に掲示できる。申請は義務ではない。神奈川消防署は「修学旅行のある学校など、団体利用などで活用されている」と話す。
今回、市内で交付されたのは53施設。観光地である中華街などを抱える中区が24と最多。次いで、新幹線の停車する新横浜のある港北区が12施設となった。区内の対象施設は22施設あるが、申請は東横イン1施設に留まった。
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