第47回衆議院総選挙の投開票が12月14日に行われ、4人が立候補した神奈川3区(鶴見区・神奈川区)は、10万2323票を獲得した小此木八郎氏(自民・前)が、7期目の当選を果たした。投票率は前回を6・8ポイント下回り、過去最低の50・65%だった。
神奈川3区には、自民、民主、共産、次世代の4人が立候補した。選挙戦では、2年間のアベノミクスの実績と継続を訴えた小此木氏。前回選挙から1万6872票伸ばし、他候補を圧倒した。
「おごらず汗かく」
前々回2009年の落選にも触れ、「落選後の3年3カ月と、復帰後の2年の思いで戦った」と選挙戦を振り返った小此木氏。「結果は嬉しいものだが、アベノミクスは道半ば。中小企業、個人商店、家計が少しでも楽になるように経済政策を進めていくことが大切だ」とアベノミクス続行へ意気込みを示した。
7期目の国政に対しては、「選挙戦を通じた同じ気持ちで、おごることなく汗をかいていく」と気を引き締めていた。
他候補及ばず
前回落選から3区での活動を続けてきた勝又恒一郎氏(民主・元)は、野党第一党として政権批判票の受け皿になりきれず次点に終わった。「私の力不足。申し訳なかった」と支持者らに陳謝。「次回3度目の正直でなんとしても議席を」と活動継続に意欲を示した。
「増税中止」などを訴え共産党の得票数を前回より伸長させた木佐木忠晶氏(新)は、全国で議席を倍増させた党の結果に「思いを当選した仲間に託したい」と語った。
また、公示約1週間前に神奈川1区から国替えとなった横田光弘氏(次世代・新)は、短い準備期間に票を集めきれなかった。
勝又、横田の2氏は重複した比例南関東ブロックでの議席獲得もならなかった。
投票率県内最低に
「大義ない解散」「一強多弱」などと言われ、国民の関心が薄かった今衆院選。全国の小選挙区の投票率は戦後最低となった前回をさらに下回り、3区でも過去最低の50・65%を記録。県内18選挙区中最下位だった。
これに対し小此木氏は、「選挙中、態度を決めかねている有権者も多いと感じた。政治離れに歯止めをかける活動も引き続き力を入れていきたい」と話した。
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>