神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2015年3月5日 エリアトップへ

第6回「わが町かながわとっておき」写真コンテスト一般部門で最優秀に選ばれた 五十嵐 政次さん 松見町在住 64歳

公開:2015年3月5日

  • LINE
  • hatena

「作品は心を映す鏡」

 ○…一般部門94作品の頂点に選ばれた。コンテストの応募経験がなかったこともあり、「何かの間違いかと思って夜寝られなかった」と笑う。昨夏、夕暮れ時に子安浜で撮影した一枚。浴衣姿で船に乗る少女たちを捉え、”その場所に行けばそのままの景色を見ることができる感じが良く出ている”と評価された。「昔はモノクロ世界だったから、どうしても構図にとらわれてしまう」と慢心はない。

 ○…実家は大口一番街で惣菜天ぷら屋を営んでいた。子安浜の情景は今も脳裏に浮かび、「夕方に行くと、漁師たちが家の前にあるかまどでシャコを茹でていたんだよ」と童心に戻ったような笑顔を見せる。カメラを手にしたのは高校生のとき。武相高校写真部では部長を務めた。働く人を題材に雪の中で鳶職人がトンカチを振り、焚き火を囲んで白飯をかきこむ姿を収めた写真は唯一、「今でもあの作品は良い」とうなずく。

 ○…代々木のフリーマーケット出店がきっかけで、天ぷら屋から古物屋に。約30年、生業としてきた。再びシャッターを切ったのは10年ほど前。週1回ペースで、近所や横浜周辺を中心に足を運ぶ。鳶や浴衣の少女に裏付けされるように「人の姿や仕草が写り込んだスナップが好き」と、シャッターチャンスまでひたすら待つことも多い。帰宅後、自身のブログ『怪傑古次郎』に載せるのも楽しみの一つだが、添えるコメントはいつも辛口だ。

 ○…二十歳の頃に盆栽にはまった。周囲の目も気にせず「塀に生えるコケを黙々と採集していた」。和竿作りも趣味の一つで、毎年フィッシングショーに作品を出展しているほど。保土ヶ谷にある和竿の工房を、亡くなった師匠の弟子仲間とともに運営する。漆をまとい、琥珀色に輝く自作の竹竿を見て「古物屋をやっていたから、自分の作品がいかに未熟かわかる」と渋い表情。「作品で心を表現できるようにしている」とあくなき追求は続く。

神奈川区版の人物風土記最新6

小谷野 貴弘さん

南神大寺小学校の創立50周年記念事業実行委員長を務めた

小谷野 貴弘さん

神大寺在住 42歳

3月28日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月21日

近藤 真さん

火災への適切な初期対応で、神奈川消防署から感謝状表彰を受けた

近藤 真さん

西寺尾在住 72歳

3月14日

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

神奈川消防署副署長 60歳

3月7日

冨樫 剛一さん

2月1日から横浜F・マリノスユースの監督を務める

冨樫 剛一さん

横浜市出身 52歳

2月29日

朝飛 大さん

柔道場「朝飛道場」の館長で、横浜スポーツ表彰・優秀指導者賞を受賞した

朝飛 大さん

平川町在住 61歳

2月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook