5月23日に女性被害者支援のチャリティーバザーを開催する 有泉 惠子さん NPO法人みずら代表理事 55歳
「映画より面白い人生」
○…今月で設立25年を迎えるNPO法人かながわ女のスペースみずらで、2009年から3代目の代表を務める。「電話相談が主。深刻な相談以外に、世間話を楽しむことも多い」と微笑む。23日に控えたチャリティーバザーは、これまで”DV被害者自立支援”と銘打ってきたが、「今はDVに限らず様々な形で女性が被害に遭っている」と女性被害者全般への支援を打ち出している。
○…西区出身。中学時代はバドミントン部と軟式テニス部をかけ持ちするスポーツ少女。高校ではJRC(青少年赤十字)クラブで社会貢献に励んだ。「伊勢佐木町の有隣堂で献血活動をお手伝いしたり、知的障害者の支援もした」と振り返る。社会福祉への興味から、短大の保育科へ。卒業後はアルバイトで保育士をしながら、不登校の子どもたちを支援するボランティアで汗を流した。
○…日雇い労働者や外国籍の住民が集まる地域の保育園で働いたことも。アルコール依存症の母を持つ発達障害の子どもを世話したり、来日したばかりの外国人に身振り手振りで話すなど、「私の人生はどんな小説や映画よりも面白いと思う」とにっこり。92年、友人の誘いでみずらへ入会。外国人女性の売春が社会問題となった当時、タイ人女性を受け入れたことから、そうした女性を救おうとタイ語のステッカーを黄金町界隈に貼って歩くキャンペーンも行った。「まさかタイ王国から感謝状をいただくとは思いませんでした」
○…作家、椎名誠氏の大ファン。「本屋のイベントにも行ったことがある」と恋する少女のように頬を染める。5年ほど前から毎年友人と旅行しているハワイにも夢中で、今年も秋ごろに行く予定。一人の女性として「自分らしく、そのときやりたいことをやっていきたい」と話し、みずらの活動も女性に必要なものを取り入れる駆け込み寺として「居心地のいい場所にしたい」と大きくうなずく。
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