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8月14日まで 「野火」上映中 戦後70年を問う

社会

掲載号:2015年7月30日号

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主演も務めた塚本監督
主演も務めた塚本監督

 第二次世界大戦末期のフィリピン戦線の様子を描いた映画「野火」が7月25日、横浜市内唯一の上映館として中区のミニシアター「ジャック&ベティ」で公開された。

 原作は、戦争文学の金字塔と評される大岡昇平の同名小説。「鉄男」や「六月の蛇」などで世界的に知られる塚本晋也監督(55)が主演から脚本、編集、撮影、製作の6役を1人でこなし、映画化した。共演にリリー・フランキー、中村達也、新人の森優作ら。2014年ヴェネチア国際映画祭で日本から唯一コンペティション部門に選出。音楽は塚本映画を多数手がける石川忠さん(戸塚区在住)が担当している。

 塚本監督は「戦争体験者の肉声を体にしみ込ませ反映させたこの映画を多くの方に見てもらい、色んなことを感じてもらえたら」と話している。

神奈川区民も参加

 構想から20年。製作費が全くないなか「戦争体験を語れる人が少なくなり、今撮らなければ」という危機感から自主製作でスタート。それを支えたのはボランティアスタッフだった。 プロアマ問わず監督が面接して採用したスタッフが、自分の得意分野を生かして裏方から時にはエキストラとして出演するなど幅広く活躍。神奈川区在住の清水沙耶子さんも大の塚本映画ファンであることから仕事の公休日を使い、手弁当で参加した1人だ。「予算をかけずにどうしたらそのシーンを表現できるか皆で考えました」。軍服は1着だけ購入したものを解体して型どりし、50着縫った。銃や護送車、顔を這うヒルなども身近なもので全て手作りしたという。

 同作品の上映は8月14日(金)までの予定。

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