TBSドラマ『天皇の料理番』で、佐藤健さん演じる片田舎の青年が料理人を夢見て上京し、パリでの海外修業を経て、のちに天皇に仕える料理番へと上り詰める姿が記憶に新しい。
横浜市中央卸売市場=山内町=にも、毎日のように魚のさばき方を修業する一人の外国人がいる。1カ月前にイギリスから来日した、南アフリカ出身のスコット・マークスさん(37)だ。
10年ほどロンドンのレストランでシェフをしていたスコットさん。現地で日本人の香恵さん(37)と結婚し、「自分の店を開きたい」と来日した。二人はさっそく、日本の食を覗いてみようと市場へ。「日本流の魚のさばき方を学びたいという外国人がいる」と知った仲卸・本勘幸商店の吉田孝社長が、弟子として受け入れた。
「筋が良い」と社長も太鼓判
スコットさんは、毎朝4時に起床し戸塚の自宅から市場に着くと、前掛けに長靴姿で店を手伝う。この日は鯛をさばいた。吉田さんは英単語を織り交ぜながら身振り手振りでレクチャー。「まだ4日目だけど、筋が良い」と太鼓判を押す。
「日本は魚の種類が多いからさばく技術も様々で難しい」と話すスコットさん。今年中にはモダンフレンチのレストランを開く予定で、鎌倉・報国寺の近くで検討しているという。
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