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済生会神奈川県病院 新棟竣工、25日から外来診療開始 予防医療・緩和ケアなど強化
真っ白な外観が明るい新棟（西館）
全国済生会の第１号病院として１９１３（大正２）年に開設された神奈川県病院が、２年間にわたる本館の建て替え工事をこのほど終え、新棟の外来運用を１月25日（月）から開始する。これにより、現存する新館（線路側）は「東館」、竣工した新棟は「西館」として医療機能を果たしていく。
地域完結型の中核的役割へ
外来機能を主体に50年近く使用されてきた本館は、２０１３年に迎えた１００周年の記念事業として建て替えられた。新棟「西館」は６階建て。延べ床面積は９８３７平方メートルと、旧本館に比べると約３００平方メートル広くなった。１、２階に設けた外来ブース数は17から25へ拡充。画像診断能力が高いＭＲＩなど各種診断機能の強化をはじめ、検査・手術環境の充実を行った。６階には、全室個室の病棟（緩和ケア病棟）を設置。患者一人ひとりの人生を尊重したサポートが行われる。
退院後も見据えた回復期を担う同院は今後、外来診療をはじめ、予防医療や緩和ケアなどの機能拡大により、急性期機能を果たす横浜市東部病院＝鶴見区＝とともに「地域完結型医療システム」の中核的役割を担っていきたいとしている。
２月13日に内覧会
２月13日（土）には、地域住民向けに新棟（西館）の内覧会を開催。午前９時〜正午、午後２時〜５時の間に見学できる。詳細は下記。
新棟竣工に寄せて
済生会神奈川県病院 病院長 吉井 宏
漸くここに新棟完成をみましたこと、まずは皆様に深く感謝申し上げます。
当院は済生会の第１号病院として大正２年に開院して以来、１０２年にわたり地域の皆様に時代に沿った質の高い医療を継続して提供してまいりました。現在地へは昭和24年に移転を致しました。当初は木造２階建て65床で診療しておりましたが、昭和40年には地上４階地下１階建ての本館を竣工すると共に、神奈川県より交通救急センターを受託し３６５日24時間の救急体制をとり、病床数は４００床まで増床しました。昭和60年には地上８階建ての新館を建設し、両館を活用しながら、救急に関しては一次から高次救急に対応してきました。
平成19年まではこの救急機能と総合病院としての癌診療を含めた、いわゆる急性期医療を展開してまいりました。同年、横浜市東部病院が竣工しますと、前記の医療機能は全て同病院に移行し、当院は回復期リハビリテーションと維持透析を中心とする診療機能に転換してきました。それでも本館の老朽化に加えて昨今の充実した医療機能も求められる中において、狭隘化も問題となっておりました。
この度、ここに更なる機能拡充をする為、新棟が竣工致しました。１・５ステラのＭＲＩとＭＤ―ＣＴ80列を１台ずつ増設したほか、予防医療センターと内視鏡センター間の利便性、手術室の充実を図りました。
平成19年以来、当院は回復期リハビリテーションや維持透析に関しては高い評価を受けてまいりましたが、今後はこれらの診療機能だけに限らず地域の皆様のニーズに十分応えられる病院にしていきますので、よろしくお願い申し上げます。
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こどもタウンニュースよこはま版4月8日 |
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