優れた取り組みで頑張っている神奈川県内の商店街を表彰する「第4回かながわ商店街大賞」の授賞式がこのほど行われ、大賞に選ばれた六角橋商店街連合会(石川清貴会長)が黒岩祐治県知事から表彰状を手渡された。多彩なイベントを仕掛けている点が評価された。
「他の模範になる」
同賞は、神奈川県と県内の経済団体からなる同実行委員会が主催。県内の頑張っている商店街の優れた取り組みを表彰し、広く紹介することで商店街全体の活性化につなげようと、毎年行われている。今回は17団体から応募があった。
主催者は同商店街を大賞に選んだ理由として、発展性のあるユニークなイベントを次々に仕掛ける取り組みが「ほかの商店街の模範となっている」と評価した。
これまでに国や市からも表彰され、全国から視察が来る同商店街。表彰状を受け取った糸井勇専務理事は「近隣住民の皆さんや商店街のためにも、これからより努力していきたい」と喜びを語った。
若者の知恵生かす
一般的な売り出しのほか、独自イベントとして有名なのが、商店の閉店後にフリーマーケットやライブを行う「ドッキリヤミ市場」と、同商店街が発祥の「商店街プロレス」だ。14年にはヤミ市場が100回を迎え、住民から「自慢になる」といった声も寄せられるほど地元の名物となった。また、12年からは、周辺飲食店の逸品が一堂に会するグルメイベント「食べくら横丁」も毎年開かれ、人気イベントとして定着してきた。
どれも神奈川大学の学生が運営に携わり、現在設置中の新アーケードも学生がデザインしたものを採用。事務員として商店街を支える鶴堀里美さんは「商店街の古株が若者と一緒にイベントができる柔軟性を持っている」と分析する。
課題は後継者育成
近年では、その魅力を気に入った30〜40代の人が構える店が増えてきている。しかし、商店街全体の運営にかかわる役員のほとんどが先代から営むメンバーで、高齢化が著しい。鶴堀さんは「昔と違い、今は一代でお店を始めた人たち。切り盛りすることだけでも大変だから、何かやってみたいという気持ちがあっても手が回らないのかもしれない」と話す。糸井専務理事は「若い店主たちにも積極的に声をかけていきたい」と意欲をみせる。
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>