地域防災拠点の一つである大口台小学校=大口仲町=で2月27日、区内25拠点のうち年度内最後となる防災訓練が行われた。
同拠点の訓練では例年、運営委員会(山根誠会長)が災害時の給水訓練をはじめ、発電機など機材の取り扱いや炊き出し訓練を行っている。今回は、地元医師らによる神奈川区医療救護隊の活動訓練や、今年度同拠点に整備された下水直結式仮設トイレの取り扱い訓練などが行われた。
伝達方法など確認
医療救護隊は区内で震度6弱以上の地震が観測された場合、医師・薬剤師・看護師ら5人で編成。現在、最大5隊が活動可能で、大規模災害時には避難所を巡回診療するなど災害医療にあたる。
当日は、傷病者役の地域住民に対して問診などを実践し、症例ごとにどのように対処すべきかなどを医師が説明。参加者は「医療救護隊についてあまり知らなかったが、災害時にどんな活動をするのか勉強になった」と興味を示した。医療救護隊メンバーがそろって訓練するのは今回が初めて。区は「どのように情報伝達していくと良いかなどを確認することができた。区民への周知もさらに取り組む」とした。
医療救護隊の訓練では、トイレの重要性についても触れられていた。下水直結式トイレは現在、市内で整備が進められており、区内では10拠点に設置済みだ。参加者からは「簡単に設置できるので使いやすい」という反応が多かった。山根会長は「今回の訓練を踏まえて、今後夜間や宿泊での訓練も検討していきたい」と話している。
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