神奈川区老人クラブ連合会(田中隆博会長)の名称が、4月から「シニアクラブ連合会」に変更されることが分かった。1968年の発足から約48年。時代とともに変化した「老人」のマイナスイメージを払拭しようと改名に踏み切った。同クラブは今後も健康寿命を延ばす活動を続けていく方針だ。
区老連は68年に、132クラブで発足。高齢者が老人クラブ活動を通じて、社会参加の機会を得るとともに、健康で生きがいのある日常を実現できるよう様々な支援を行っている。
会員数は2001年に1万2000人を突破したが、現在は154クラブ・約9500人と減少傾向にある。特に65歳以下の「若年高齢者」の加入促進が課題となっており、今回の改名は、増員に向けた第一歩として期待がかかる。
4区で先行
区老連の改名は4区で先行実施されている。4月からは神奈川区を含む5区で予定。市老連も15年12月、愛称を「かがやきクラブ横浜」に決定するなど、「老人」の言葉の持つマイナスイメージ払拭に向けた動きが市内で活発となっている。
区老連の活動は、三ツ沢競技場で行う健康づくり事業「手作り運動会」や、引きこもりを防ぎ心のつながりを深める友愛事業「たまり場づくり」、組織力を生かした地域づくり事業「学童の見守り」などが柱。今年度は「のばそう!健康寿命、担おう!地域づくりを」を目標に掲げ、3月16日・17日に48回目となる「ことぶき大学講座」を区役所と共催した。
神奈川公会堂に2日間で延べ1千人が来場。区老連の文教委員が1年をかけて認知症予防や歩き方、落語などの講座を企画。参加者は専門家の講演に真剣に耳を傾けていた。
田中会長は「元気な高齢者で支え合う時代。できるだけ健康寿命を延ばし、楽しい高齢社会を目指していきたい」と語った。
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