80歳以上による「80歳からの独唱会」が4月8日、鶴見区民文化センターサルビアホールで開かれた。
企画したのは、鶴見区内在住の鳥海周子さん。鳥海さんは、20年前から60代〜90代のシニアを専門に神之木地区センターなどで歌唱指導をしている。
もともとはピアノ講師だった鳥海さん。歌を教えるきっかけは、母親の変化だった。歳を重ねる内に、以前より気持ちが後ろ向きになっていったという。「シニアを元気づけたい」と始めたのが歌だった。「歌は誰でも始めやすい。腹筋や背筋も鍛えられ、健康にも良い」と鳥海さんは話す。
それでも80歳を超えると引退を考える人も多い。「80歳になってもまだまだこれから」という応援をこめ、今回の独唱会が初めて企画された。
観客へ元気届ける
当日は、9人が独唱を披露したほか、80歳以上で結成された合唱団「コール・EXエイティーズ」が歌声を響かせた。
出演した横溝和子さんは、89歳。ステージで唄うことは初めての経験だった。「人前は苦手で、手が震えるほど緊張したが楽しかった。出てみてよかった」と充実した表情を見せた。
来場した70代の女性は、「声量に驚かされた。皆さん若々しい。元気を一杯もらった。80歳を超えるのが楽しみになった」と感想を話していた。独唱会は継続していきたいという。「目標を得ることで生きる意欲が沸く。半年に1回程度のペースで開催したい」と鳥海さんは話している。
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